原発に合理性は無い

全てのバイアスを捨てて事実だけを合理的に考えると原発はもう要らないという結論にしかならない。
理由は

  • 発電コストが高い
  • 事故発生時の被害が甚大
  • 廃棄物の処理方法が確立していない
  • 反社会的な金の流れを起こす

の4点で、原発をやり続ける限り日本は衰退せざるを得ない構造になっている。

もちろんすぐに全部の原発を止めるのは電力不足を引き起こし、合理的でないので5年位かけて徐々に代替エネルギーへとシフトしていくしかない。
代替エネルギーで一番有力なのは地熱発電だ。

5年かけて地熱エネルギーへ移行すべき

地熱は安全で安心で燃料が不要の理想的なエネルギー。ちゃんと開発すれば2000万kWの容量があり、日本の13%位の電力を安定的に提供できる。

実績はこちら
http://o.kyuden.co.jp/siten_tinetu

地熱発電がなぜいいかはこのエントリが詳しい。
原発の代わりになる再生可能エネルギーはこの国の地下に眠っている - 木走日記

東大名誉教授も推薦している。
東大名誉教授 原発の代替発電手段・本命は「地熱発電」 - ライブドアニュース

ではなぜ地熱発電が普及しなかったかと言うと表面的には法律とコストの問題であり、根本的には利権の問題だ。
http://www.taro.org/2010/06/post-766.php
を読むと窺い知れる。

コストの問題

発電コストについてはここに面白いグラフがある。
Cost of electricity by source - Wikipedia

原発がMWh当たり113.9ドルに対して、地熱発電は101.7ドル。ちなみに一番安いのは天然ガスの火力発電で63.1ドルだ。

もちろん、コストの測り方と言うのは極めて複雑なので一概には言えないのだが、少なくとも原発が圧倒的に安いとは言い切れないし、地熱は高コストだから考慮に値しないとも言い切れない。

高速増殖炉もんじゅに投入した金はすでに2兆円を超えた。この金を原発のコストに参入したら原発のコストはかなり高くなるし、事故の補償の膨大なコストまで入れたら天文学的になる。

反社会的な金の流れ

原発がこんなになってもまだ政府が原発にこだわるのはそこに莫大な金の流れがあるからにすぎない。金の流れをよく表した図はこちら
http://chibichan931.blog106.fc2.com/blog-entry-274.html

そもそも日本の電気料金はアメリカの3倍もの高値だし、膨大な税金が原発に投入されている。この何兆円にものぼる金の流れは利権オヤジどもにとっては格好の甘い汁なのだ。
マスコミもグルになって原発は安全で安く、原発が無くなったら電気が止まると洗脳し続けてきたが、真実は全然違った。国民は騙されていたのだ。